池袋のラーメンの話です。
西口にあるラーメン屋「つけ麺 御法度」に入ってみました。七福神の数軒隣りですね。七福神は大勝軒系列。あえてその並びに店を構えて、つけ麺で勝負するというわけですか。昔ながらのラーメン屋という外観の七福神に比べ、シックな外観なのは、そのあたりで差別化を図ろうという狙いですかね。
「特製つけ麺」(1000円)が券売機の先頭にありましたが、ちょっと体重が気になっているので、オーソドックスな「つけ麺」を選びました。800円です。

「当店のつけ麺に使用している麺は、冷盛専用に開発された麺となっており、熱盛はやっておりません。」「尚、太麺の為、ゆで時間が10分程かかります。」という注意書きがカウンターに書かれていたりします。
太麺で、スープはかなりコッテリ。いや、おいしかったですよ。

というわけで、それほど間を開けないで、もう一度訪ねてみました。2回目は券売機の先頭にある「特製つけ麺」を頼んでみます。1000円

なるほど、チャーシューは目の前でバーナーであぶるのですか。こだわってるなあ。

玉子も1.5個。つけ麺は0.5個だったので、1個追加、という計算です。ただ分量的には、年寄りには普通のつけ麺で十分でした。

それからしばらくして、前を通ってみたら、「値下げしました」という張り紙が貼られていました。どうやら各メニューを50円ずつ値下げしたみたいです。控えめな店構えにはちょっと似合わない張り紙。経営的に大変なんですかね。
今回は食べたことがない「味玉つけ麺」を注文しました。850円です。やっぱり味玉は1.5個でした。

そして、ここのスープはおいしいと再確認しました。ただ、頼むなら、オーソドックスな「つけ麺」で十分だなということも再確認しました。

さあ、食べるものも決まったし、と思って、週末に訪ねてみたら、店頭に「リニューアル」という大きな張り紙。新メニューのポスターも何枚も貼ってあります。控えめだった以前とはがらりと変わっています。

メニューも一品だけ。「22歳」という名前のラーメンが800円。あとは量とトッピングです。
この22歳、嶋崎順一という人がプロデュースしたそうです。本人の写真もポスターに出ているのですが、リーゼントの人。町田にある「69'N'ROLL ONE」というお店の店主だそうです。店内に流れる音楽が矢沢永吉なのも、コンセプトに合わせたんでしょうか。
22歳が出てきました。見た目はなかなか上品です。薄切りの豚肉と豆もやしが見えます。

麺はこんな感じ。以前の太麺からするとずいぶん細めですね。

食べてみると、固くて、スナック的な味です。これはこれで嫌いじゃありません。スープを飲んでみると、にんにくテイスト。これもおいしいです。
食べてみると、なかなかおいしいラーメンでした。
少なくとも池袋ではあんまり食べたことのない味なので(にんにくといっても、パワフルな「らーめん大」とは真逆ですし)、以前のつけ麺に比べると、戦略的には正解なのかもしれませんね。ここのつけ麺のスープが好きだった人間にとっては、ちょっと寂しいですが。
そういえばこの店の近所にあった「せからしか」も、店が変わったみたいですね。飲食業は厳しいなあ。