映画・テレビ

『ワンダーウーマン』を観る

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 軍神アレスを倒すためにゼウスが作り出した女戦士アマゾン族だけが暮らす島セミッシラ。最強の戦士に成長した王女ダイアナは、外の世界から舞い込んできた男スティーブから、戦争で多くの人たちが死んでいることを知らされる。戦争の原因はアレスだと考えたダイアナは、二度と島には帰れないと知りながら、スティーブとロンドンへ向かう。

 「バットマンVSスーパーマン」で一番格好良かったワンダーウーマンの単独作品。「極限まで鍛えられた女戦士」という設定だと思っていたのですが、そんなレベルではないのですね。弾丸は止まって見えるし、戦車を持ち上げて放り投げることもできる。スーパーマン、バットマンと3人並ぶと、バットマンが見劣りするというレベルでした。

 映画もよく出来ていました。ただもう少し派手な演出があってもよかったかな。ていねいなドラマ部分があるから映画がしまったとも思うのですが、正直、彼女のアクションをもっと見たかった。

『スパイダーマン・ホームカミング』を観る

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 スパイダーマンとしてアベンジャーズに参加したピーターは、学校生活の傍ら街の人たちを助けながら、再びスタークから呼ばれる日を待ち続けていた。ある日、ATM強盗を捕まえようとしたピーターは、彼らが怪しい光を放つ兵器を持っていることに気づく。すぐにスタークの部下ハッピーに連絡するが、とりあってもらえない。数日後、再びその光を見たピーターは、自分で犯人をつかまえようと、パーティを抜け出し……。

 15歳のスパイダーマンが、正義のためにドタバタ飛び回る青春映画。ノリは従来の「スパイダーマン」より「キム・ポッシブル」に近い。コンピューターに強い太った友達も出てくるし。ただしピーターはキムではなくロン(笑)。敵のバルチャーはマイケル・キートン。渋いんだけど、この役柄は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を連想させる。制作側も狙っているに違いない。そして大人の常識にいちいち突っかかる今回のMJが素敵。


『新感染 ファイナルエクスプレス』を観る

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 久しぶりに韓国映画を見ました。仕事でお世話になった方の強力なプッシュで試写を見たのですが、いや、すごかった。今年見た映画の中で今のところ、ベストです。ちなみに2位は「トリガール!」(笑)。

 バイオ企業の事故で有毒物質が流出。大勢の死者がゾンビになり人々を襲い始める中、ゾンビに噛まれた女性が発車直前の高速鉄道KTXに逃げ込む。その列車には、別居中の妻の元へ向かうファンドマネージャーのソグと幼い娘スアンが乗っていた。

 監督は「実写映画は初めて」というアニメ監督だそうです。ジャンル映画でもあるし、これは韓国の『シン・ゴジラ』なのではないかと。邦題も意識していますよね。そう思うと主人公ソグもなんとなく長谷川博己に似ている気がしてきます。

 「娘と自分さえ助かればいい」という利己主義の主人公ソグの変化がキモ。選択肢のない状況で、考え方も行動も、娘との接し方も変わっていく。その変化のきっかけとなるのが、同じ電車に乗っていたサンファという人物なのですが、この妊婦の妻を守るヤンキー風の男が抜群に格好いい。ゾンビに囲まれた人を助けるために、迷うことなく素手でゾンビに向かっていく男。リメイク版『ゴーストバスターズ』のホルツマンみたいに、ネットは騒いでもいいと思うんだけどなあ。少なくとも自分の中では、エイリアンを素手で殴り倒したウィル・スミスを超えました。


映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観る

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ルーク・スカイウォーカーが姿を消した。帝国軍の残党であるファースト・オーダー、そしてレイア将軍率いるレジスタンスは、ルークがいる場所を示している地図を相手より先に手に入れようと戦いを続けていた。

年寄りなので、『スター・ウォーズ』は全部、公開時に劇場で見ています(特撮をリニューアルしたエピソード4〜6、奥田瑛二がルークを演じたエピソード4の日本語版含む)。

振り返ってみると、自分にとっての『スター・ウォーズ』って「ハードル上げすぎ」の歴史なような気がするんですよね。エピソード4は日本公開が遅れたのでその間にものすごく期待が高まった状態で観たために「面白かったけど……」という感じだったし、『帝国の逆襲』は途中まですごく面白かったのにラストで「続きを観るのにあと何年待つんだ」と思ったし、『ジェダイの復讐』は「これだけ待たされたのに、あのクマは何なんだよ」。エピソード1は若きオビワンの活躍を期待したらさっぱりだし、じゃあエピソード2でオビワンとアナキンが活躍するだろうと思ったらそんなこともないし、エピソード3は当然のバッドエンディングなわけで。

そう考えると、『フォースの覚醒』は面白い方だったと思います(笑)。若いキャラクターがいい。レイとフィン、そしてカロン・レン。やっぱり宇宙は若者のものですよ。

ちょっとネタバレかもしれませんが、今後はルークの出番を抑えてどれだけ効果的に使えるかが勝負だと思います。ナウシカのユパ様になれるか。そしてレイはナウシカになれるか(まあ、ナウシカにはならなくていいか。ちなみに一緒に観た女性はレイの初登場シーンについて「絶対ナウシカを意識している」と強弁していましたw)。ただ、こう考えること自体、これまでの歴史を踏まえると、ハードルの上げすぎかもしれないな。

映画『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を観る

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イーサン・ハントは仕事を終えた後、英国のレコード店へ。女性店員と合い言葉を買わした後、指令を受ける。しかし、それは敵の罠だった。拉致されるハントだが、謎の女性の手引きで脱出。IMFへ連絡を取る。だが、その直前、米国政府はCIA長官の提案により、IMF解体を決定していた。

「ローグ(Rogue)」というのは「悪漢」とか「ごろつき」という意味なんですね。

まあ、基本的に任務については「当局は一切関知しない」んだから、政府から切り捨てられても、立場には全然変わらないんじゃないかと思うんですけどね。

面白かったです。観たことのないアクションがあり、ユーモアがあり、他国のスパイが出てきて、謎の美女がいる。最近の007がシリアス路線に行っているから、そういう意味では貴重な気もします。

映画『パーカー』を観る

Parker

犯罪者パーカーは、友人からの情報を元に綿密な計画を立て、4人の男達とカーニバルに集まった大金を強奪する。しかし、パーカー以外の4人は奪った金を元にさらに大きな襲撃計画を立てていた。誘いを断ったパーカーは4人に襲われひん死の重傷を負うが、すぐに病院を抜け出し彼のルールを守らなかった4人を追い始める。

『悪党パーカー』シリーズの映画化なんですが、この原作(『地獄の分け前』)って文庫版が2002年に出ているんですね。いつのまにかシリーズ、再開していたのか。全然知りませんでした。

 4人がパームスプリングスにいることを突き止めたパーカーは、彼らが警察に怪しまれる借家ではなく家を買って本拠地していると推理し、資産家を装い、地元の不動産会社に物件を案内させます。ここでパーカーを案内するのが、45歳のバツイチで、口うるさい母親と同居しているレスリー。演じるのはジェニファー・ロペス。彼女の登場で一気にB級サスペンス感が増幅されます。CATVで録画した吹き替え版を休日の昼間に見たせいもあって、いかにもテレビ東京の平日午後に放送している映画みたいな雰囲気になりました。それはそれで悪くありません。

 見終わった後、こういう映画ももっと見ないといけないよなあと改めて思いました。わざわざぴあを買って何をやっているかを調べてから電車代を払って名画座へ行った大昔や、レンタルビデオ屋の棚を隅から隅まで探していた昔と違い、今はCATVのプログラムをネット調べれば簡単に録画できるのですから、それを利用しない手はありませんよね。


映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を観る

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個人的に『ターミネーター』と『ダイハード』は思い入れの強い作品なんですよ。公開時にきちんと見たいと思っているのですが、『ダイハード』は前作をとうとう劇場で見逃してしまいました。というわけで、『ターミネーター』は外すわけにはいきません。どっちも作品的にかなり追い込まれているような気がするのも事実。さて、今回はどうなんだろうと思って見に行きました。

ジョン・コナー率いる革命軍はついにスカイネットを壊滅に追い込むことに成功する。ただスカイネットは人間の形をしたターミネーターを1984年へ送り込んでしまう。目的はジョン・コナーの母であるサラ・コナーの殺害。そこで、ジョンの右腕であるカイルがターミネーターの後を追い、1984年にタイムスリップする。

と、まあ、出だしは1作目の『ターミネーター』のオープニングへとつながっています。裸で1984年に現れたターミネーターは不良どもから服を奪い、カイルは路地裏にいる浮浪者のズボンを奪い、と同じ展開を見せるのですが……。

うーん、SFアクション映画としては嫌いじゃないのですが、『ターミネーター』の1と2が見せてくれた衝撃は正直ないですね。それは3でも4でも思ったことですが。1と2へのリスペクトは感じましたけど、リスペクトだけじゃ面白い映画にはならないんだよな。

一緒に見に行った人間は、実は『ターミネーター』1作目を公開時に一緒に劇場に見に行った人なんですが、彼女はカイルのルックスに対して「あれはない」とお怒りでした。そう言われると、ジョン・コナーのルックスも……。サラはあんな感じですかね。でも、1作目のリンダ・ハミルトンに比べるとずいぶん子どもっぽく見えました。でも確認したら、当時のリンダ・ハミルトンとほぼ同い年なんですね。つまりは観る側である自分が年を取ったということでしょうね。


映画『トランスフォーマー・ロストエイジ』を観る

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オプティマスプライム率いるオートボットとメガトロン軍団の戦いから3年。その被害の大きさに人々はオートボットに恐怖を覚えるようになり、CIAもオートボット達を保護という名目で捕獲・隔離しようとしていた。そんなとき、テキサスで修理工場を営む発明家ケイドが廃車となった一台のトラックを手に入れる。

人間側のメインキャストをすっかり変えての再出発。発明家とその娘、娘の恋人というチームです。「3」よりは面白かったかな。ただやっぱり長い。あの長さ、中国市場は長い映画のほうが好まれるなんて事情があったりするのでしょうか(いい加減)。

発明家ケイドと娘テッサの関係はちょっと『アルマゲドン』を彷彿とさせました。ただケイドが結局、マッチョなアメリカンになっちゃうんですよね。もう少し発明家という設定を利用してもよかったんじゃないかと。まあ、この映画が目指しているのは、そんなちまちました話じゃないんでしょうが。『アルマゲドン』の親父も採掘工という設定は生きてなかったし(笑)。

一緒に見た人が「パパは発明家としては大したことがないけど娘は実は天才発明家だったという設定にすれば良かったのに」と言ってましたが、たしかにそっちのほうが面白くなりそうです。

映画『グランド・ブダペスト・ホテル』を観る

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ズブロフカ共和国にある高級ホテルに見習いベルボーイとして雇われたゼロ。彼はコンシェルジュのグスタヴ・Hの助手として働くことになる。グスタヴは、老齢で大金持ちの女性を虜にする手管を持ち、その結果、ホテルは賑わっていた。だが、関係を持っていたマダム・Dが殺され、遺言に名前が加えられていたことからグスタヴはマダムの息子に敵視され、ついにはマダムを殺した犯人として投獄されてしまう。

 サクサク進むストーリー、洗練された脚本、計算された画、カメオ出演する大勢の有名俳優たち、純真な主人公に可憐なヒロイン、そして女たらしだけれど正しい心で主人公を導く人生の先輩。いい映画でした。

映画『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』を観る

Caws

米国の領海外で謎の活動していたS.H.I.E.L.Dの船がフランスの海賊に占領される。そこへキャプテン・アメリカと彼のチーム、そしてブラック・ウイドウが潜入し、無事、人質を救出する。ただ任務の途中でブラック・ウイドウがキャプテンの知らない任務を遂行させていたことで、キャプテンは司令官であるニック・フューリーに不信感を抱く。

『マイティーソー/ダークワールド』に続く『アベンジャーズ』対策です。これで全部見終えたはず。

 それにしても、アクション満載で、かなり楽しめました。アクションの描き方は『ボーン・アイデンティティ』レベルなんじゃないかと。盾を使った戦闘シーンは前作以上に盛り上がるし、カーアクションも既視感の少ない展開が見事です。

 キャプテンは常に「正しいヒーロー」なので、そこがすがすがしくていいんですよね。正論を言い続けるヒーローって、今では貴重ですよね。

 個人的には、あるシーンで、自分が画面に向かって呟いたセリフをその直後にブラック・ウイドウが実際に言ったのにビックリするやら笑うやら。『ウォーゲーム』の名セリフ(笑)。作り手も同世代なんでしょうね。


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